恋率方程式





−−そう私にはやるべきことがある。

二日間置きっぱなしだった黒いバイクにまたがる。酷く懐かしい感じがした。

ブロロロロ…

そしてバイクが動き出した。


−−−


自分の部屋に着くと違和感を感じずにはいられなかった。慣れ親しんだ生活感のない部屋。

「……」

無言のままパソコンを起動させる。
一件のメールが来ていた。

『依頼した任務の報告はまだか。』

依頼主からだった。
それを無表情に見下すイチ。

さて、どうすべきか。
きっとこのまま放置していると、私がやられるか、アルトが−−
ならば、潰さなければ。

イチは心の中でアルトに詫びる。
−−すまない、アルト。私は約束を破る。

数秒目を伏せていたが、すぐに眼を放つ。その瞳には今までにない冷酷な意思があった。


_