私の読み通り、夫はその夜私を求めてきた。 軽く交わしたが強引に抱きしめられ、その夜久しぶりに結ばれた。 愛の交換でもなんでもなく、 きっと夫は罪悪感の軽減の為だけに私を抱いた。 目が暗さに慣れたせいで、夫の顔がよく見えた。 悲しい夜だった。 すぐに眠った夫の横で、私は涙を流す。 肩が震えるほど泣いても、夫は気付くはずもない。 寝つきだけは呆れるくらいに良いんだ。 親子そろって。