「甘いものはお嫌いですか?」 油断して窓の外を見ていると、彼が私のすぐ左に立っていた。 身長が結構高く、思っていたよりも体も大きかった。 「え・・・はい!!好きです!」 上ずった声に、お義母さんもこちらを見た。 「あんたどなた?」 まだ認めていないのよ、とでも言いたげな態度だった。 「自己紹介遅れました。今日から水曜の担当になりましたヘルパーの田所柊二です。宜しくお願いしますね!!」