なんてぼんやりしてると、

「あー、もしかして宮崎さん?」

一人の男性に、声を掛けられた。



パーティだけあって、みんな正装

だからおそらく二割増しでかっこよく見える。

目の前の彼もそう。

短めの髪は清潔感があって、スーツの着こなしもオシャレだ。

「え、あっ、うん」

「俺、1組だった池田。覚えてる?」

「あ、ちいちゃんと同じクラスの?」

と言ったものの、彼のことは記憶の中から見つからない。