「あっ、そうだ! ミヤジに送る写メ撮らなきゃ。 披露宴始まったら、私酔っ払っちゃうかもだし! おばさん、スイマセン!コレ押してくださ~い!」 「はい、はい、お安い御用よ。 今日は、三人とも美人さんね」 なんて言いながら、おばさんは私の携帯のシャッターを押してくれた。 「ママ、『今日は』じゃないよ。『今日も』ね」 「はい、はい」 今日お嫁に行くはずなのに、ちいちゃってば、高校の頃と全然変わらない。 ちいちゃんが、お母さん、かぁ。 なんだか、不思議な気分だ。