あたし達の通う高峰高校は、近所にある。

自転車で10分の道のりを、いつも純平と2人で30分掛けて歩く。

純平はバスケ部だから、足腰も鍛えなきゃいけないし。

あたしもダイエットになるし丁度いい。

「日柚ー! おはよー!」

「玲ちゃん、おはよ! じゃ、純平もここで」

「おう」

このまま自分の教室に向かう純平に別れを告げて、親友の玲ちゃんのところに向かう。