「面白くないんだよ。憎しみの消えたお前を見てるのが…」 俺は彼女が居る横に倒れる男に視線を移す。 この男は彼女が家族の敵として追っていた奴だ。 彼女は数年後に敵の男に会った。 でも、彼女に芽生えたのは憎しみではなく、『恋』だった。 家族の敵である男に恋心を抱き、憎しみを忘れた…。 そんな彼女を見ていても、つまらない。