―数年後―



「ど、うして…、朱染…?」



彼女は見上げるように俺の顔を見て来た。



彼女の身体からは夥しい量の血が出ていた。



その代わりに、俺の手には血が付いている。



俺が彼女の腹を貫いたからだ――。