「願いは何だ?願いがあるから俺を呼んだのだろう」



俺の問いに彼女は頷く。



「あたしに力を貸して…。家族を殺した敵を討つために」



彼女の事は呼び出される時に知らされている。



家族を強盗に殺され、自分自身も大怪我をして、今日退院したばかりだ。



そして、家族でよく来ていた野原で俺を呼び出した。