「名前は?」 「え?」 「クラスと名前。記録しないと。」 「1年D組 野々宮悠斗」 そっか、悠斗君て言うんだ。 名簿のチェック欄に悠斗の名前を確認して、 カ-ドに記入する。 「はい。処置カ-ド。もし何かあった時は病院の方に提出してください。」 くすっ 「看護婦さんみたいだね。成田岬さん。」 「え?どうして知ってるの?」 「さて、どうしてかな。」 笑顔を残して保健室を出て行った。 野々宮悠斗なんだか彼の事が気になってしょうがなくなってしまった。