恋に焦がれて迷走中

あいつにはあの日以来会っていない。


悠斗にもあれから連絡していない。


「ホントに愛されてるの?」

あの言葉がわたしを追い詰めている。

私は彼の事が好きなの?

なぜ傍を離れて平気なの?



大好きだった。

あんなにも毎晩話して

あんなにも傍に居た高校時代

結ばれたときだって幸せだった。

だけど、私は自分から手を離した。


『あたしたちは大丈夫

 離れていたって

 上手くやっていける。』

そんなの詭弁だ

離れる時私達は別れを意識した。

引き延ばしているだけ

離れるための準備する時間が今なのだと

理解しているのだ

高く飛ぶために助走が必要なように

離れていく準備ができるのを。

あたしから別れを言うのを待っていてくれるだけ。

それが悠斗の優しさだ。