恋に焦がれて迷走中

「いらないでしょ、そんなの、、


 本人がここにいるのよ?


 それとも写真の方がいいの?」


ぷうっと膨れて、上目づかいで睨む。


「そんなのお前に決まってるだろ。」


顎を持ち上げキスしてきた。


角度を変えて何度も、


唇が触れるたびに


ちゅっと響く音が恥ずかしくてくすぐったい


そして深く口内の奥まで入って舌を絡め取って、


甘くてとろけるようなキス


辺りはシンと静まっていて


時々漏れるあたし達の吐息と


手に持っていたペットボトルがコロコロ転がって



こぼれ出た炭酸の小さな弾ける音が耳に心地よかった。