「ねえ、それ付き合ってるって言うの？
なんて言って告白したの？先輩はなんて答えたの？」
「え、ええと、なんだったかなぁ？」
突っ込めば、ボロが出そうな嘘なのだという事がバレバレで
日和が何故こういうことをしてくるのか理解に苦しむ。
「忘れちゃうような告白なの？今日なんでしょ告白したの？」
「ホントだから！！岬には彼がいるんでしょ。諦めなさいよ。」
ムキになってあたしに挑んでくる日和がかわいそうになってきた。
「日和、あたしまだ、先輩と付き合ってないから。
だから、先輩が誰と付き合おうと関係ない。
だけど、こういうのは良くないよ。先輩に失礼だと思う。
本気ならこんなことしちゃいけないと思うよ。」
あたしはそう言って出て来てしまった。
どうしたものか、さっきまであんなに長谷川に向かおうとしていた
のに勢いを削がれてしまった。
