「岬お前大丈夫か?」

「あ、ああ、なに?」

信じられないという表情を浮かべて見つめる長谷川の顔が


グニャリと曲がって



誰かの叫び声がして


それきり


何も感じなく何もに見えなくなった。


真っ白な空間に何処までも底は無くて


エレベ-タ-のはこの中に居て


どんどん堕ちていく感覚がした。


ああ、このまま誰もいない所まで落ちていけばいい