私は森の真ん中あたりで下ろされた。心臓がひどく音をたてて、思わず生唾を呑む。 「意識を集中させ、巻物を開け」 「うん」 長い九本の尾が、水色の炎を燈しているのに気がついた。 大丈夫。やれる。 私は目を閉じた。 そして───目を開けたと同時に巻物も開く。 「見えた術を唱えろ!」 ひょろりとしたあの妖が、私達のほうを目掛けて飛んでくる。