はらり、ひとひら。



それじゃ済まなさない可能性もあるな、うん。

よっぽど私の言動が見当違いだったのか神崎くんはふっと笑った。もう、その顔に敵意はない。

「…わかった。ごめんね」

「……」

「よし。薫?」

「…うっさいな。わかったよ!」


やっと片付いた。これでひとまずは、オッケーかな。

あとのことは、あとで考えよう。
今日は楽しまなきゃいけない日。


「やっぱ一番男らしいのって杏ちゃんじゃね?」

「それね思った」


どこから聞いていたのかわからないのがとても怖いが、ひょっこり出てきた飛鳥と秀くんと合流して、やっとこさ私たちはスーパーへ向かった。



・ ・ ・



「いっぱいおまけしてくれたね!」

「ほんと、ありがたいわね」


無事食材も花火もゲット。
顔見知りのおばちゃんがレジやってくれてたってこともあって、何円か負けてもらっちゃったんだけど大丈夫だろうか?

若干心配だが厚意はありがたく受け取らせていただこう…


「あとは焼くだけ! 楽しみっ─」


荷物持ち男子組にはしゃぎすぎと注意された矢先、どんと誰かにぶつかった。

うわわ、やばっ。


「す、すみません! 大丈夫ですか?」

「おやおや? こちらこそすみませぇ~ん…おおお? …おおお!」

「え」


ぶつかった背の高い…女性(?だろうか)は私の顔を見るなり目を輝かせてガシッと手を掴んだ。


「な、なんですか!?」

「あなた綺麗な目をしてますねぇ~! そういうコの運勢って、急上昇中だったりするんですよねえ!」

「ちょっと意味がわかんないんですけど…」