はらり、ひとひら。



顔を赤くした朝比奈は、あー、だとか、だからー、だの歯切れの悪い言葉を並べる。


なんだ、珍しい。いつもハッキリ言うくせに。


「幼馴染とはいえなあ、男女が部屋で二人きりとかまずいだろ!下心あるって気づかれたらオレもうまじ生きていけない…」


「え、付き合ってるんじゃなかったの?」

「んなわけ」


そりゃなんでまた…

あれだけ平気でくっついたりスキンシップとってるのに、と言えば同意された。


…意外と奥手なのか、朝比奈は。


「付き合ってって言えばいいじゃん。どう考えても両想いだと思うけど…?」


「言えねえよ~~。そんな勇気あったら今頃、うふんあはんなあれをあれして神崎より一歩大人になってるっつーの」


「妄想の中ではゴールしてるのにね…」

「あ~っっ飛鳥と付き合いてえ…ほんと可愛い、見ろよこれ」


ばたばたする朝比奈が差し出した、スマホの画面を見ると九条の写真。投稿時間を見ると三分前だ。


「今日は杏ちゃんと出かけてんだってさぁ」


…椎名さんも一緒なのか。