はらり、ひとひら。



[男子といふもの]


なんだこれ、と混乱している。えっと、どうしてこんなことになったんだっけか。


「朝比奈。確か、数学のわかんないところを教えてくれって…」

いう話だったはず…?

なのになんで朝比奈は漫画やら雑誌やら読んでるんだ。


「真面目だな~神崎は!ちょーっと休憩させてよ」

「まあ別にいいけど…」


俺もちょっと疲れたし、お茶でもとってこようかと立ち上がろうとした。


「にしてもよー、ほんとにそういう類のもの置いてねえのな。…枯れてんの?」


残念がる朝比奈にチョップをたたき込む。


「っだぁーーー!!!無慈悲!」

「朝比奈が悪い」

「へいへい悪うございましたぁー。でもま、神崎はそういうものに頼んなくても困ってないんじゃねえの?」


「…は」


なにが、とノートと向き合いつつ聞くと短く聞きなれた名前が落とされた。



「杏ちゃん。…どこまでいった?」