はらり、ひとひら。



ほっといてもいいか、と自己完結していると刺すような視線を感じる。


ああほらね、やっぱり。



「ユウちゃん!」

「カヨ。お前、どうしてここに」

「だってユウちゃんいつものところにいないから、探しに来ちゃった。お兄さんも一緒に手伝ってくれてたの」


木の上から降り立った妖。体もまだ小さく、生まれて百年くらいしか経ってないような若々しさ。


探るような目つきがやがて、畏怖へと変わる。


どうやら、僕のことを悟ったようで。



「…貴方のような方が、この子になんの用です」

「そう警戒しないで。本当にただの人助け兼・暇つぶしだから」

「…」


可愛いな。怖いだろうに、人の子のこと庇っちゃって。



「君らの可愛さに免じて、このことは誰にも言わないであげる。せいぜい、道を踏み誤らないようにね。若者たち」



唖然とする二人を置き去りにして、その場を去った。



気づけば随分日が高い。午の刻。正午を回っていた。