『一緒に探そう』
告げれば素直に大きな返事。元気で結構。
「お兄ちゃん、名前は?」
「んー、何個もあるし、特に気にしたことないから好きに呼んでいいよ」
「えーっ変なの。わたしはカヨっていうの」
「へー」
[龍神]というのも部類なだけで、けして名前なわけではない。全国各地に水を司る龍神など数えきれないほどいる。
退屈を嫌って色々な人間と縁を結ぶうち、数えるのすら億劫になるほど名を持ってしまった。
忌み名か、そうでない諡か、それすらよくわからないほど。
「それでサヨの友達ってどんな人?」
「サヨじゃない!カヨ!」
「ああごめんヒヨ」
「ちがうってば!カヨ!!」
