「ば、っ…何してる!」
「平気平気、ちょっと乗っかって割るだけ、ってうわっ!」
「~~だから!」
バランスを崩した腕を咄嗟に支えると存外強い力で引っ張られる。
「うわ!?」
…転倒した私は一緒に川の中へ足を踏み入れてしまったのだ。
薄氷が二人分の体重を支えられるわけもなく、どぼんと水しぶきが上がる。冷え切った水が着物に染み込んで身を震わせた。
「寒っ…この馬鹿!何やってるんだ、危ないだろうっ」
「あははっ、ごめんごめん」
「笑いごとじゃない!」
二人して濡れ鼠。ああ、私は大丈夫だがざくろは人の身。ましてはか弱い女子。体を冷やしては大変だ。
「早く上がるぞ。火にあたって乾かせ」
「うん、そうしよ」
