はらり、ひとひら。



「師匠は傍から見たらただのペットなの。犬猫と同義。普通の犬猫は喋らない!だから師匠も私以外の人間の前で喋るの禁止!オッケー?」


「ペット…!?なんだと!犬猫風情と一緒にするな!」


「もう聞き分けてよ!…家族にはきっとちゃんと、師匠のこと話す時が来たら話すから。だから、それまで約束してくれない?」


そっと頭をなでると、不服極まりないという顔で師匠は黙った。


「ふん」


「ありがとう」


了承と受け取り、お母さんたちになんて説明しようとあれこれ考える。


…でもまずはどろどろの服を着替えるのが先かな。