はらり、ひとひら。



どろどろになった服に白目を剥きそうになる。やばい、泥でも落としたりしたら怒られる!!


「今更気付いたのか」

ぼそり、師匠が悪態をつく。


「ん?なんか今、変な声が…」


ちょっと!何平気で喋ってるの!喋る狐なんて常識的に考えておかしすぎでしょ…!


「き、気のせいじゃない!?あ~~汚れひどいなアハハ!着替えてくるねっ」


私は一目散に部屋へとダッシュした。


「なんでいきなり海斗の前で喋るの…!」

「ん?悪いか」

「悪いわっ」


びっくりするでしょうが。