はらり、ひとひら。



もう日が傾きはじめて
いたようだ。


海斗に心配かけさせたんだろう
なぁ・・・。


「姉ちゃん!まったく、どこ行ってたんだよッ」


いきなり飛び出して!心配したんだからな!と、無駄にでっかい声で海斗が付け足す。


う、年下にこっぴどく怒られてる…なんて情けない光景。


「ごめんなさい…」


「もうすぐ母ちゃんも帰ってくるから・・・せめてその服、どうにかしなよ」

「え」


首をゆっくり下へ傾ける。


「きたなっ…」