************** 「じゃあ、私はこの辺で。本当にここまでで大丈夫ですか?」 「えぇ本当に助かったわ。ありがとうね」 「はい。お気をつけて」 少し心配だったがどこまでも着いて行ったら逆に迷惑じゃないかと自粛した。気を遣わせてしまっても申し訳ないし。分かれ道で女性と別れ、紅葉が揺れる道を進む。 「あ」 暫く歩いていると綺麗な紅の中佇む妖を見つけた。アカバだ。 …どうしたんだろう、ぼうっとして。 「アカバ?」 「あ…あぁ、お前か」 アカバは驚いたように瞳を強張らせていた。