「姉ちゃーん」 ガチャ、音を立て部屋のドア が開いた。 「ちょっと、ノックしてよ 海斗(かいと)」 「あぁごめん、朝ごはんだよ」 「ん、ありがと」 弟の海斗。小学校5年生。 しっかり者で、私とは大違い。 勉強もよく出来るし、面倒見も 良い。 「また身長伸びたんじゃない?」 私は海斗の柔らかい髪をかき撫でる。