「そうだ。結界となりながらさらに邪鬼を浄化するために霊力を使った。まあ暫くは動くことは出来ないだろうな。自業自得だ、あほめ」
体中の力、がっぽり使い果たしちゃったことね…
「帰るぞ杏子。さっさと寝て霊力を取り戻せ」
「はい…ごめんね師匠」
自分の力では動けないので、師匠とゴンの協力により背中に乗せてもらった。
「アンズ、あんまり自分の身体を危険に晒しすぎるのはよくないぞ。お前だって女だろ」
ゴンのお説教も受け、私は猛省する。
「…おいらは何があってもアンズの味方だ。力になれないかもしれないけど、おいらも一緒に朱獅子と戦う。いや、戦わせてくれ」
「うん。ありがとう、ゴン」
空を仰ぐと、綺麗な快晴がいつの間にか曇天へと変わっていた。
「雨が降る前に帰るぞ」
「うん」
私は師匠へと身を委ね、その温かさに包まれ眠りに落ちた。
