はらり、ひとひら。



大きな目を覗き込んで意を決する。だめ、絶対に目を逸らすな。

「探し物が得意だそうね。ぜひ探してほしいものがあるの。それを探してくれたら、私を喰べていいよ」


「ほう。面白い。いいでしょう、承りましょう。それで何を探せば?」


私はゆっくりと言葉を吐き出す。

「最近、妖狩りが森で頻発しているのは知っているよね?それの犯人を探し出してほしいのだけど…」


恐る恐る、朱獅子を見上げる。


「かしこまりました。犯人の目星がつき次第、伺いましょう」


びゅん、と一陣の風が吹き朱獅子は姿を消した。


「お前、何を考えているんだ」


はったりだった。まさかこんなあっさり了承すると思わなかった。


「う、うまくいった…?」


「根本は解決していないぞ。どうするんだ。奴はきっと犯人を見つけるが絶対にお前は逃げられないぞ」


「…わかってる」