傍に居ていいって、貴方は役立たずじゃないって。 「ゴン!」 貴方がどれだけ傷を受けたのか、一人でどんな思いを抱えて今まで生きてきたのか、私にはわからない。 けれど、貴方はけして弱虫じゃない。強くなろうとした勇気を持ってるだけで十分強いよ。 ─それだけはわかるよ。 私は青空のもと、森へ向かって駆け出した。