はらり、ひとひら。



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たんこぶを作った一人と一匹はようやく大人しくなった。ゴンは人の姿になるには少し妖力が足りないと言うので、師匠が協力してくれることになった。家族の眼につくときは人に化けるという約束だ。



「杏子ー、ご飯…あら」


「こ、こんばんは」


ぺこりと、ゴンは私の一歩手前に出てお辞儀。


「おいら、ゴンっていう者です。暫くこの家にお世話になります。迷惑はかけません」


「あらあら、可愛らしい。構わないわよ」


片言の敬語で挨拶を終えると、ゴンはもう一度深く深くお辞儀した。


「よろしくね、ゴンちゃん。さぁ、ご飯食べましょうか」


ゴンは笑って、深く頷いた。あ。今日のメニュー…


「美味しそう!グラタンだ」


「えぇ。あ、シロちゃんはマカロニとお揚げさんね」


師匠は最近、油揚げのほかにも色々食べるようになった。ザ・雑食。