はらり、ひとひら。



「あ。あと師匠と喧嘩しちゃ駄目だよ?」


「断る」

「やだ」


え、即答?しかも二人ともかい。



「知らんのか杏子。狸がどれだけ卑しい生きものか」


「た、狸ばかにするな!アンズっ。狐ってすぐ嘘つく最低な奴ばっかりなんだ!」



狐と狸って、仲悪いのかな。どっちも似たようなもんだと思うけど…。
         
           
「私は狐じゃない。九尾狐だ」


師匠は勝ち誇ったように笑い、ゆらり九本の尾を広げた。ていうか師匠絶対楽しんでるでしょ。


「大差ないだろ!」


「ま、暫くは私の使い走りになってもらおう」


「だッ、誰がなるかッッ!!!」


「この家の主は私だ。逆らうなら出て行け」


「ち、違う!この家の主はアンズだ!」


あぁ…もう。


「うるさい!!!」