はらり、ひとひら。



「でも、どうしてその名前を…今まで話したことなかったのに」


「昼間遭遇した妖怪に、言われたの。『桜子』って」


「─!そう・・・」

「お母さん。私、全部知りたい。全部話して?修羅の血って何?桜子さんって、なんなの?」


お母さんは「ええ」と、ゆっくり頷いた。



「桜子さんも、あなたと同じで妖怪を見ることができた人よ」


「!」


私のおばあちゃんが・・・?