はらり、ひとひら。



「で?何がどうして人がここに迷い込んだのよ」


「え」


話聞いてくれるんだ。感謝を述べ、順を追ってすべてを話した。うまくいけば丸く収まるかもしれない。だけどやっぱり妖は「人の家で遊ぶな不作法者」と激怒した。彼と二人でなだめるとようやく落ち着いた。




「まあ、こんなとこに人が来るなんて滅多にないから私もなんだか驚いてね。でも童は嫌い。うるさいし走るし全然綺麗じゃない。私を見もしないで」


「はあ…」


「…で。もういいわよ、用が済んだならさっさと出て行って」


え?


「違うんです、ここに入った4人の男女…人間が、操られてて。今もこの館内にうろついてるんです」


この妖の仕業じゃない…?



「この髪で操っているんじゃないのか?」


壁に伝う妖の髪を神崎くんが指差す。頷いて私も彼女を見ると首を横に振る。