私は黙って頷いた。…でも、最初にひとつだけ。 「ちょっと待って、お母さん。聞きたいことがあるの」 「うん。何?」 「『桜子』って、だれ?」 私の言葉を聞くなり口元を押さえ、母は絶句した。 「お母さん・・・?」 「ああ、ごめんなさい。少し驚いたの…桜子さんは・・・私の母さん。あなたの、おばあさんよ」 翻るスカート。私よりうんと長い髪。意志の強そうな大きな瞳。 「おばあちゃん…?」