「うん。刀握るとどうしてもね」
それだけ頑張ってる証拠だ。神崎くんは真面目で努力を怠らない人なんだろう。
「頑張ってる人の手だよ。きっとたくさんの人を守れるね」
へへっと笑って、繋いでいない方の手で彼の左手を包んだ。
…あまり深く考えていない行動だったが、よくよく考えたらものすごく恥ずかしいことを言った気がしてじわじわ顔があったまって来た。うわ、やばいすごい恥ずかしい!
「ご、ごめん…!!」
「椎名さんらしいね」
ありがとう、と追い打ちをかけるように言われてあああ!と叫びたくなる。でも神崎くんは本当に真っ直ぐで頑張ってる人なのは本当だ。
本当、思ったことすぐ言うのやめよう…恥ずかしい…
「…待って」
丁度曲がり角に差し掛かった時だった。どうしたの?と聞こうとしてしっとジェスチャーされて言葉を呑んだ。
