はらり、ひとひら。



いよいよ皆が口々におかしい、と言い出す頃。神崎くんが主催である朝比奈くんに提案し、自分が様子を見てくることを伝えた。朝比奈くんはようやく事の重大さを察したのか顔面蒼白で飛鳥に泣きついた。


「なあ、これってもしかして相当ヤバイのかな?お、俺のせいだよな…」


「ああもうっ、だからやるなって止めたでしょ。…神崎、ほんとに平気なの?杏子も」


「大丈夫。様子見てくるだけだから」


「何かあったら連絡するから。絶対、中に入って来ないでね」



心配そうなクラスメイトを残し、私と神崎くんは共に美術館へ足を踏み入れたのだった。





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館内は長らくの手が入っていないのか、相当年季が入りあちこち蜘蛛の巣が張っていた。かさかさと虫の動く嫌な音まで聞こえる。


「埃っぽい…」