「神崎君…」 「大丈夫。なんとかなるよ。灯雅もついてるし」 神崎君はいつもの微笑を浮かべた。でも、きっと剣を振るうのもやっとだろう。助けてもらったお礼がしたい。力になりたい。 「神崎くんを、助けたいの。師匠」 「やめておけ。お前まで烙印を押されるぞ」 「それでもいい!」 彼は私の友人だ。 「ちっ、餓鬼はこれだから好かんのだ!」 師匠は諦めたように、ため息をついた。