マスクちゃんの恋。



「ってことで、よろしく。吉川さん。」



久々に名前(苗字だけど)で呼ばれた。



「どうも。」



そう言うと、彼は手を前に出してきた。



「??」



私は知らず知らずのうちに、首をかしげていたらしく、彼は笑って答えてくれた。



「握手。」



あ、そうか。



あわてて握手すると、彼は少し頬をあかくした。



握手って、結構恥ずかしいもんね。



でも、このとき、私の体はおかしいほどに震えていた。



やっぱり、男の人は苦手で・・・。



彼に震えてるのが気づかれる前に、そっと手を離した。