そんな事考えた事もなかった。 京に居た時から『土方さん』って呼んでたから、もう癖になっている。 「名字だと他人みたいで嫌なんだよな…」 彼は拗ねたようにそっぽを向いた。 たしかに私達は他人って関係じゃないけど…。 いざ、名前で呼ぶとなると、凄く恥ずかしい。 「歳三…さん…?」 私は彼と目を合わせないように下を向いた。 恥ずかしくて、顔が熱い…。