彼だけには見られたくなかったのに…。 だって、日記の後半は土方さんと新選組の事しか書いてないから――。 「良いじゃねぇか、別に。それより、この日記、俺と新選組の事しか書いてねぇのな」 土方さんは意味ありげに笑った。 「そ、それは…」 「それは?」 勘の良い彼は絶対私の言おうとしている事を気付いている。