バケバケ2





兄貴の背中を慌てて追いかける俺とキリさん。


兄貴は物凄いスピードで廊下を走り抜け、中庭が見える窓の前でピタリと止まった。


「そんな…」


兄貴は窓を開け、裸足のまま中庭に入っていった。


兄貴の見つめる先には、横たわる梅雨さんがいた。


「…梅雨!!」


兄貴は梅雨さんにかけより、体を抱き抱えた。


俺は一歩も動くことが出来ず、兄貴と梅雨さんの姿を見ていた。


キリさんも俺の隣にいて、ずっと動かなかった。






「どうして…どうして梅雨が…」


静まり返った中庭に、兄貴の声が静かに響く。





「どうして…」


兄貴が梅雨さんの体を強く抱き締める。


俺もキリさんも、兄貴に声をかけることなんて出来なかった。


「兄貴…」