公園には、洋子の他にもう一人いた。


長い髪に、制服姿の女の子。


洋子と同じ年くらいだろう。


洋子の友達だろうか。






女の子がゆっくりと洋子に近づいていく。


洋子の手から何かが落ち、カシャンや音を立てた。


女の子が動く。


手に光る何かを持って…


あれは…?






「…姫っス!!」


女の子が光る何かを振りかざす。


その場に崩れ落ちる洋子…


赤い液体が洋子の回りに花びらが散るように舞う。







「洋子…」







女の子が再び洋子に光る何かを向ける。





「洋子ーー!!!」







俺の体は走り出していた。