触れた木が強く光る。 触れたところが熱い。 体に何かが流れ込んで、背中が激しく痛んだ。 時雨に傷つけられた羽が治っていく。 「なんなんだ…」 時雨がゆっくりと俺から離れる。 体が脈打つ。 もしかして…いや、間違いない。 この木はきっと… 俺は強く鎌を握りしめ、地面を蹴る。 「終わりだ、時雨。」 俺は鎌を振った。