「そうだ、洋子。明日お兄ちゃんの家に遊びに来ませんか。おいしい紅茶があるので振る舞いますよ。」 「え、いいの?」 「いいに決まってます。妹なんだから。」 お兄ちゃんは笑顔で頷いた。 不思議だ。 お兄ちゃんと話すと安心する。 昔からそうだった。 お兄ちゃんはいつも私のそばにいて、私のことを見てくれていて。 私のことはなんでも分かるお兄ちゃん。 「じゃあ明日お兄ちゃんの家に行くね。」