携帯の画面に映る一人の少女。 クセのある茶髪、真っ白な肌。 きれいな目、長いまつ毛。 世界で一番可愛い僕の妹。 あぁ、おかしくなりそうだ。 僕は彼女のいろんな顔が見たいんです。 笑った顔、泣いた顔、怒った顔… そして、死に際の顔。 花は散るときが一番美しい。 人は死ぬときが一番美しい。 よって世界一可愛い僕の妹が死ぬときは世界で一番美しい。 僕はそう思っています。 もうすぐ、家につきます。 早く彼女に会いたい。