「淋しいよ…。」 男の子は早月の制服の裾を掴んだ。 それを早月は振り払う。 「やめてくれよ…俺はお前なんか見たくない!」 「逃げようよ…お兄ちゃん。お兄ちゃんを縛るものは全部僕が壊すから。」 男の子の目から涙が落ちる。 「淋しいよ…」 「お前なんか…」 早月は走り去って行った。 残された男の子がこっちを見た。 男の子は俺の方をじっと見た後、姿を消した。 今の男の子… バケバケ…?