どんどん話を進めていく瑞穂。


「付き合っちゃいなよー。」


莉子も瑞穂に乗っかる。


「待ってよ、私は…」


「なになにー?それとも他に好きな人がいるとか?」


「え?…あ、いや…」


窓際の一番後ろの席に座っているシイと目があった気がした。


「まぁ、いいけど。がんばってきてね、土曜日!」









夜。


携帯に着信があった。


「早月くんだ…」






『土曜日に動物園行こうと思うんだけどどうかな?』







動物園か。


何年ぶりだろう。


動物好きだし、楽しそうだからいいかな。


『いいね、楽しそう!』


そうメールするとすぐに返信が来た。


『よかったー!それじゃあ、13時に正面ゲートの前でいいかな?』


『わかった
じゃあまた土曜日に。』






携帯を机に戻す。


明日も学校だし、そろそろ寝よう。