「…燕、あいつらの周りを囲むように壁を張れ。」


「…どうするつもりだ。」


「俺が飛び出したら壁を解除しろ。あいつに一発蹴り入れてやる!」


「…わかった。」






燕はアオギリとカナリアを囲むように壁を張り巡らせた。


「よし!行くぞー!!」


俺が壁に飛び込むと同時に、燕は壁を解除する。


チャンスは一回。







壁が煙のように消えていく。


その先に二つの人影があった。






俺が止めるんだ!