だから水晶玉に興味はなかった。 結果はわかっているんだもの。 ハイネ以外に映る人なんていない。 だけど、だから覗いてしまった。 そして、後悔した。 「どうして…」 水晶玉に映ったのは私のよく知る人物だった。 でも、ハイネではなかった。 黒い髪、切れ長の目、いかにも知的な顔立ち。 「…シイ。」