「それで、こちらは坂本さんのお孫さんの時雨くん。」 坂本さんのとなりにいた少年と目が合う。 「はじめまして。よろしく、灰音くん。」 時雨が微笑む。 その瞬間、俺は冷水を頭からかけられたような、背中を針で何度も刺されたかのような、嫌な感じに包まれた。 見た目は俺と変わらない、ただの子供。 でもその中身は子供からどこか外れた、得体の知れない怖さを秘めていた。 こいつは危険だ、と俺の本能が言う。 こいつはおかしい。